ヴェネツィア 水の夢
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書誌情報
内容
作家や詩人、翻訳家たちとの思い出を綴った、カルヴィーノの訳者でもある和田忠彦のエッセイ集。
ゴシップめいた話題をときおり交えつつ、カルヴィーノやエーコ、須賀敦子の思い出が明かされるのは面白いのだが、感傷的な筆致にはちょっと胸焼け。 本書に所収の「十七音の沈黙」では、カルヴィーノ『砂のコレクション』の日本滞在記に書かれたとあるエピソードについて、案内役であった和田の視点からの回想がなされていて面白い。